2007年 03月 18日
まねる盗む力 |
子どもたちの風邪がなかなか引かず、
ここのところ、ずっと軟禁状態である。
今日、大分熱が収まったので、昼寝中の子を夫にまかせ、
もう一人の子と、簡単ドライブへ出掛けた。
「チップとデール」が見たいというので、
まずはツタヤヘ。ビデオを借りて、
子どもが満足したところで、下の階にある
ブックオフへ付き合わせる。
活字中毒者としては、本屋がなによりの娯楽空間だ。
この際、渋めの古本屋や、なんでもこいの大型書店、しゃれた品揃えの
青山の本屋・・・などの贅沢は言わない。
もう、とにかく、本がずらりとならんでいる、空間に身をおきたい、
そこに、自分が納得するまで、時間を気にせずぼーっと本に
身をゆだねていたい・・・という欲望が、子持ちになってからよりいっそう
膨らんでいる。なにしろ、子持ち仕事もちの現状では、
本屋でゆっくりタイムなんて、夢のまた夢。
仕事に人生の時間を削られていく・・・・・のみである。
さて、今日見つけた本。
子どもに伝えたい「三つの力」―生きる力を鍛える
斎藤 孝 / / 日本放送出版協会
タイトルはダサいが、中身は良かった。
これは、今の心の欠落に
ぴたりとはまった。考えていたことが、明確にキーワード立てて
語られていたというか。
親や、教師に向けて書かれているような
内容だが、大人にとっても、参考になる本だと思う。
少々話題が古い部分もあるが、
内容の本質的な部分には、普遍性がある。
「まねる盗む力」
これが、最近ほんとうに失われてきているなぁと
つくづく、危機感を抱いてきた。
うまいひと、すごいひとの技をしっかりと見て、それをまねて覚えようとする
その発想すらない子どもが多い。
教えられることに慣れきっていて、自身で本当に体得する経験を
積み重ねることが出来ていない。
これは、生命の危機ともいえるんじゃないか
と思った。
何かを得ようとする、好奇心、貪欲さ、ハングリーさがない。
ずっと甘やかされて、満足しきっているのか、本当に甘える体験を
してこなかったために、甘えることに精一杯で、育ってきていないのか。
物事の本質を見極めようとする、視る力が育っていない。
しかし、子どもたちから、教えられたことも多い。
まねる、盗む力をどうやって彼らに喚起させたらよいのだろうか。
思い込みから、自分を解放させる。
実際によく見ることが大事である。
自分自身の経験から、人は学んでいく。
教える・・・だけが教師の仕事ではない。
教えるだけではなく、子どもたちからも学べる力がなければ
教師とはいえない。
相互に有機的に行き来できるような自由な精神と、柔軟さ、暖かさ、
ともに新しい世界を見つけていこうとする、そんな姿勢がなければだめだ。
ここのところ、ずっと軟禁状態である。
今日、大分熱が収まったので、昼寝中の子を夫にまかせ、
もう一人の子と、簡単ドライブへ出掛けた。
「チップとデール」が見たいというので、
まずはツタヤヘ。ビデオを借りて、
子どもが満足したところで、下の階にある
ブックオフへ付き合わせる。
活字中毒者としては、本屋がなによりの娯楽空間だ。
この際、渋めの古本屋や、なんでもこいの大型書店、しゃれた品揃えの
青山の本屋・・・などの贅沢は言わない。
もう、とにかく、本がずらりとならんでいる、空間に身をおきたい、
そこに、自分が納得するまで、時間を気にせずぼーっと本に
身をゆだねていたい・・・という欲望が、子持ちになってからよりいっそう
膨らんでいる。なにしろ、子持ち仕事もちの現状では、
本屋でゆっくりタイムなんて、夢のまた夢。
仕事に人生の時間を削られていく・・・・・のみである。
さて、今日見つけた本。
子どもに伝えたい「三つの力」―生きる力を鍛える
斎藤 孝 / / 日本放送出版協会
タイトルはダサいが、中身は良かった。
これは、今の心の欠落に
ぴたりとはまった。考えていたことが、明確にキーワード立てて
語られていたというか。
親や、教師に向けて書かれているような
内容だが、大人にとっても、参考になる本だと思う。
少々話題が古い部分もあるが、
内容の本質的な部分には、普遍性がある。
「まねる盗む力」
これが、最近ほんとうに失われてきているなぁと
つくづく、危機感を抱いてきた。
うまいひと、すごいひとの技をしっかりと見て、それをまねて覚えようとする
その発想すらない子どもが多い。
教えられることに慣れきっていて、自身で本当に体得する経験を
積み重ねることが出来ていない。
これは、生命の危機ともいえるんじゃないか
と思った。
何かを得ようとする、好奇心、貪欲さ、ハングリーさがない。
ずっと甘やかされて、満足しきっているのか、本当に甘える体験を
してこなかったために、甘えることに精一杯で、育ってきていないのか。
物事の本質を見極めようとする、視る力が育っていない。
しかし、子どもたちから、教えられたことも多い。
まねる、盗む力をどうやって彼らに喚起させたらよいのだろうか。
思い込みから、自分を解放させる。
実際によく見ることが大事である。
自分自身の経験から、人は学んでいく。
教える・・・だけが教師の仕事ではない。
教えるだけではなく、子どもたちからも学べる力がなければ
教師とはいえない。
相互に有機的に行き来できるような自由な精神と、柔軟さ、暖かさ、
ともに新しい世界を見つけていこうとする、そんな姿勢がなければだめだ。
by crayon-pastel
| 2007-03-18 02:13
| life